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【1月27日】祖父の庭で

1週間後に迫った、いとよしの2回目のワークショップ準備のために、実家へ木を求めて行ってきました。

節分の盛り物で使う木といえば、ヒイラギです。柊の漢字の通り、冬の木。節分には欠かせません。
葉っぱがチクチクしてますから別名「鬼の目つき」。こわい…
柊ってうちになかった?と母に聞いたら、小さい頃に住んでいた古い家にあったとわかりました。

住んではいないですが、まだ手放してはいないその家は、家をぐるっと囲むように広い庭があります。
手入れをしていたのは、祖父でした。

マメで真面目な人で、長生きが目標で、お相撲と時代劇が大好きな祖父のことが私は大好きで、小さい頃は祖父の自転車の後ろに乗って、どこへでも一緒について行ってました。

昔よりだいぶ高くのびた柊の枝に、「ごめんね」とハサミを入れていると、母がおもむろに一言。
「おじいちゃんも、手入れしていた木が孫の役に立って喜んでるよ」と。

目標の100歳に届く少し前に、祖父が他界してもう20年以上。
柊を通して、祖父を急に身近に感じました。つながっているという感覚は、相手が生きていてもいなくても、もしかしてあまり変わらないのかもしれません。

その木をいとよしに来てくださった方が使うのを見たら、おじいちゃんもきっと喜んでくれる気がします。
柊に恥じないよう、次回も一生懸命努めさせていただきます。

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