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お正月、節分、ひな祭り、七夕、重陽の節句、冬至などたくさんある日本の年中行事。断片的にしか見えていない行事を紐解いてくと、日本のルーツをたどる旅のような面白さがあります。

例えば、お花見。ただ桜を愛でるための宴会ではありませんでした。桜(さくら)には、「神様のいる場所」という意味があります。お花見は、田植えの始まる前に神様も人も一緒になって、その年の豊穣をあらかじめお祝いしてしまう「予祝(よしゅく)」の行事だったのです。お米の国ならではですね。

行事にちなんだごはんを作ったり、部屋を少ししつらえてみたり。手を動かして、想いや祈りをかたちにすることで、日々の暮らしはもっと愛おしいものとなります。その楽しさ、清々しさを日本中の皆さんにお伝えしたくて、いとよしは生まれました。 どうぞご一緒に、行事のある日本の暮らしを楽しみましょう。

 

いとよし代表 尾﨑 美香

ずっと住んでいるのに日本のことをよく知らない、と思っていた中で出会ったのが、年中行事の世界でした。そこに込められた感謝や祈りを知り、改めて日本のよさを実感。 時代の波に飲みこまれつつある行事をもう一度元気にしたくて、立ち上げたのが「いとよし」です。漢字にすると「結」。二つのものをつなぎ結ぶ、行事を表す文字でもあります。 みなさまと行事のある豊かな暮らしが、いとよしで結ばれますように。

プロフィール:大学卒業後、花王(株)にてコピーライター・クリエイティブディレクターとして化粧品や日用品のブランディングやコミュニケーション戦略に携わる。退社後、日本文化の学び直しを求めた「室礼三千」で行事の魅力を再発見し、2018年「いとよし」を立ち上げる。ワークショップ主催、メディアでの情報発信、田んぼと暮らしをつなぐ企画など、行事や暦のある暮らしの提案を行なう。著書に「季節の行事といまどきのしつらい手帖」(エクスナレッジ)。TBSやJ-WAVE、雑誌「天然生活」などメディアにも出演。