【2月8日】お宝を探しに
寒の戻り、とはまさにこのこと、と言いたくなるような月曜の東京です。
曇天で気温が上がらず気分も低空飛行の今日とは違って、昨日はポカポカ陽気。
田んぼに久しぶりに出かけてきました。
と言っても、田んぼのお世話に行ったわけではなく、お目当ては草。
春の七草は、旧暦でいうとちょうどこれからです。
1月7日の前には、ハウス栽培したものがスーパーで売られていますが
およそ1か月後の本来の暦の頃は、七草が野に自生しているというので
自分たちで取ってみようと、先生と有志の皆さんとで探しに行ってきました。
見てもどれだかわからない、ということで先生が図鑑や写真をいろいろと
持ってきてくださいました。
それを見ながら一番頼りないのが、私。
参加してくださった方は口々に、「これは鳥にあげたりする草」
「これは似てるのがあるけど違うのよね」などよくご存知なのです。
田んぼまでの道すがらも、水路の脇に生えている草を見ては
これそう?違う?と話しながら、ちょっとした遠足気分。
農家さんから「草はほとんどないよ」と聞いてはいましたが、
目を凝らして見ていると、いるいる。顔を出している小さなセリや母子草。
だいぶ大きくなってるなずな。
各々スコップ片手にお宝探しで、大きなザルに山盛りの収穫です。
「山菜採りに行った人が崖から落ちたりする気持ちがわかる」とお話に出るほど
皆さん夢中で捜索。ほんと面白くて、気づけば1人えらい遠くに来ていたりして。
最後に、図鑑とスマホを見ながら、鑑定会議。
大根とカブは最初から諦めてたので、5種類をと思っていましたが
どうしてもホトケノザだけは巡り会えず。
いわゆる紫の花をつけるのは、七草じゃないんだそうで、馴染みのない草を探すのは至難の技でした。
取ってきた草は、どんどんしおれてしまって枯れるかと心配しましたが
お水につけて一夜明けたら、ピンピンと元気を取り戻してきました。
やはり野生のものは強いですね。
はてさて、どんな七草粥ができるでしょうか。