【5月13日】めでたし!
夏日や真夏日へと、季節が急いで進んだような日が続いています。
この前まで何かを羽織っていないと肌寒かったのに、長袖では汗ばむよう。
庭の木や花も、呼吸をしながら大きくダイナミックに咲き伸びているようです。
我が家の狭い庭で、一番の古株は夏みかんの木。
息子が保育園の時に、食べたこのみかんの種を植えたらどうなるかな?と
実験気分でぽいっと埋めたら、年々木らしくなりもう10年以上。
マンションの狭い庭で、あまり大きく育てるわけにいかないので
こまめに剪定して、実がなるほどの背丈にもしていません。
そのみかんの木、今年は新芽が全然出てきませんでした。
4月になり他の木がどんどん芽吹いてきても、一向にその気配がなく。
心配になって昨年までの記録を見たのですが、やはり例年ならニョキニョキと
葉や枝を伸ばしている頃でした。
ちゃんと手入れもしていないし、ザクザク切ってしまうし、もしかして
お亡くなりになってしまったのかしら・・と寂しく思っていました。
そしたら、数日前。
ちょんちょんと、小さな赤ちゃんのような葉っぱの気配らしきものが。
よくよく育つように、新芽が出てない枝を整理して毎日観察。
そしたら一斉に、小さな子どもがまっすぐ天に手を伸ばすような葉が
すごい勢いでニョキニョキーっと出てきました。
よかった、死んでしまったわけではなかった!と、ひと安心。
今日は、匂いでわかるのか?アゲハ蝶がひらひらと木の周りを舞っています。
これでいつものように、卵がたくさん産みつけられて、青虫が出てきて
葉っぱがムシャムシャと食べられていくんだなぁ。
今年も命の営みが行われることへ、なんとなく安心感を覚えます。
こんなときだから、変わらず周りにある自然にホッとしたり。
芽が出た、ということは「おめでたい」!
自然を見てそう思える日本人の感性、いいですねぇ。
ちょっといい気分になった午後です。