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【2月17日】夜の梅

その昔、奈良時代あたりでは「花見」といえば、桜ではなく梅だったそうです。
立春も明日で終わり。三寒四温を繰り返しながら春めいてきているこの頃は
梅の花がほころんでいるのをよく目にするようになりました。
咲いてやっと、梅の木だったんだと気づきます。

梅を見る、「観梅」という言葉もあります。
そういえば学生時代に、東京の青梅市は名の通りに梅が美しいらしいと聞いて、
見に行ったことがあります。

当時の私に、梅の美しさがしみるような感性があったかは疑問ですけど
花見というのは、深く根付いた文化なんだなと感じます。
10代でも、何の気なしに梅を見に行くわけですから。

今日は、梅園のライトアップを見に行ってきました。
入り口に立っただけで、ふわりふわりと漂う濃厚な香り。
幻想的で、なんだか誘われるような雰囲気に、特別な時間の流れを感じます。

帰りがけ、警備のおじさまに「いい香りがしますね」と声をかけたら
「そう?鼻詰まっててわかんないけど」との返事。確かにマスク姿。

梅の香も花粉も漂う、春のはじまりです。

 

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