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【7月12日】古くて新しいスイーツ

スイーツ、と言っていいのか謎ですが…

まくわ瓜、ご存知ですか?
私は行事のしつらいを学び始めるまでは、聞いたことがありませんでした。

夏の収穫祭という意味合いで、七夕の時に使ったのですが
野菜なのか?果物なのか?どう食べたらいいの?
うーん、わからない。

東京だからなじみがなかったりするだけなのかなぁ、と思いながら
先日私の元にやってきた「日本大歳時記」をペラペラめくると…
ありました!
「冷やし瓜」のコーナーに。

冷やし瓜、という言葉自体も耳慣れませんが、スイカを丸ごと冷やして食べる
というアレの総称を言うんだそうです。
昔は井戸水で冷やしたりしていたそうですが、今は冷蔵庫があるし
丸ごとは大きすぎるからと、カットしたものを買うことも多くないですか?
ダイナミックに丸ごと冷やして食べるとなると、もはやアウトドアの楽しみ。

で、調べてみたら以前は冷やし瓜といえば、スイカでもない、メロンでもない、
まくわ瓜だったんだそうです。
スイカみたいに冷やして食べたらいいのか!と、早速食べてみました。

黄色い小さめのラグビーボールのようなまくわ瓜を切ってみると
メロンのような甘い香りがふわっと漂います。タネの入り方もメロンみたい。

一口大にカットして食べてみると、さっぱりとした甘さで想像より美味しい!
あんまり味がないのかなと思っていましたが、そんなこともなく。
今のスイカやメロンの濃い甘さからいえば、あっさりしていますが
十分美味しくいただけます。
気づけばほとんど一人で丸ごと食べてしまったほど。笑
昔はこれが夏のお楽しみだったのも、なるほど納得です。

母に聞いたら、昔よく食べたらしく、黄色いメロンと呼んでいたんですって。
まくわ瓜の後に、プリンスメロンが出てきて人気になったとのこと。

日本の食文化もどんどん変化していますもんね。
私が子どもの頃と比べても、すごく多様化したと思います。
パスタは、ナポリタンとミートソースしかなかったですからね。

たまには昔を思って、まくわ瓜を見かけたらお味見してみてはいかがでしょう。

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