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【4月23日】気づかれないように

先日、初女さんのおむすびを習いに行った時に話題になったのが、
お米を何で炊いているかという話でした。

我が家は、10年来の圧力鍋派です。
玄米がモチッと美味しく炊けるから、という理由で始めたのですが
その後、結局炊飯器が壊れてしまって、圧力鍋一本やり。

たまーに、圧力鍋は力をかけすぎるからよろしくない、と聞いたりしてましたが
その場でも、そんなお話になりまして。

土鍋派の方が、「圧力鍋で炊くというのは、お米からしてみれば急に首を
締められるようなもの」(!)とお話をされていて、おっとやはりそうでしたか…
と思いまして。久々に土鍋を引っ張り出して、今日は白米を炊いてみたんです。

そしたら。そしたらば。

炊き上がったお米の姿かたちの美しさが、まるで違うのです。
もっと違うのが、お米の味。これは昨日まで食べていたお米とおなじですか?
誰かに問いたくなるほど、美味しさが別次元。
冷めてからの味なんて、天と地ほどの差があります。
冷めたごはんなんて全然手が伸びなかったのに、あれ、美味しい。もうちょっと。もう一口。
こんなの太るに決まってます。笑
しかし、この10年食べてきたのはなんだったんでしょう。ガックリ。

長年お料理を作っていると、「料理は○○で決まる」という過程がいくつかありませんか?

料理は道具だ、料理は調味料だ、料理は火加減だ、料理は切り方だ・・
私の中でもいろんな時代がありましたが、初女さんのおむすびあたりから
新しい時代が始まった気がします。

海苔はゆっくり、痛くないように切る、少しずつごはんをよそう。
食材さんたちが、「あれ、気づいたら私たちおむすびになってる」くらいだと
美味しくなるのではないかと。

お肉もフライパンが冷たいところから炒める方が、柔らかくできますし。
どうでしょう。「いかに食材に気づかれないよう料理するか」時代。

食べ物にやさしく向き合うと、あちらにストレスがかからないから美味しい。
そんなことあります?

ちょっとしばらく、実験してみようと思います。笑

こちらは、おむすびの会の時の美人のお米さん




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