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【4月15日】紫だちたる

夕方、家に帰る途中の空の色がとてもきれいでした。

横に細く長く伸びた雲が、夕焼けを浴びたグラデーションに。
枕草子で出てくる一節に
「紫だちたる雲の細くたなびきたる」
とありますが、紫だちたるってこんな色かなぁと思いながら歩いていました。

もともと、春はあけぼの、なので明け方なんですよね。
私には紫だちたる雲を明け方に見ることは難しいですが
清少納言が見てた雲の色って、今とおなじなのかなと思うと
なんだか時間も空間も壮大なスケールを感じますね。

夏は夜。秋は夕暮れ。冬はつとめて。
平安も平成も、紫だちたる雲の見える春です。

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