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【3月1日】草からはじまる

うるう年の2月29日も終わり、3月がスタートしました。
「弥生」が、旧暦の3月の呼び方です。
「弥(いや)」は、ますます、「生(おい)」は草木が芽吹くこと。
冬の間にじっと縮こまった草木やつぼみが、暖かくなって活動し始める頃という意味が有力だそうです。

白川静先生によると「生」という字は、草が生え出る形。
草が発芽して生長することから、人が生まれる・育つ・生きる・命、という風に
使われる言葉になったんだそうです。
人が生きる、の元が草から来ているのが、なんとも日本らしい考えだなと思います。

旧暦に合わせると、弥生がはじまるのは今年なら3月24日。
もっと本格的に暖かくなり、春を実感している頃ですね。
草木は葉をどんどん伸ばし、花も色とりどりに咲き乱れる頃でしょう。
まさに、弥生の名がぴったりですね。

ひな祭りのために用意した桃も、固かったつぼみがだいぶ開いてきました。
不透明で気疲れする日々が続きますが、1日も早く事態が収束して
明るい春が訪れることを願ってやみません。

 

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