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【11月7日】柿ものがたり

もうひとりのいとよしさん。
先週末に、田舎に行って柿の仕事をしてきたそうです。

もともと東京生まれ東京育ち、ずっと都会で生きている彼女。
最初に「干し柿を作っている」と聞いた時は、少し驚きました。

柿の木は私の実家にもあったものの、ありすぎてありがたみもなく
周りで干し柿を作る人もいないし、どうして?と不思議に思いました。

聞けば、もともと信州に田舎があるそう。
田舎では自然の恵みをいただくいろんな農の仕事をしていたそうです。
干し柿作りもその一つ。

ご両親が東京に出てきたので、田舎の家はおばあちゃまが最後なのですが
家で代々作られていた干し柿も、ご高齢になり体もきつくなって、もうやめようか・・という話に。

そのとき、「やめてはいけない、作らなきゃ!」と言い出した人がいました。
それが彼女のだんなさま。まだ若いです。当時30代前半。

以来、毎年この時期に田舎に行って、干し柿作りを手伝うようになったそうです。
おばあちゃまはもうお亡くなりになったけれど、軒先には毎年、たわわな柿のカーテン。
小さかった子どもたちも、年を追うごとにたくましくなって。
きっとおばあちゃまも、空から笑って見てくださっているでしょうね。

もうひとりのいとよしさんとご家族のあたたかさがそのままの、やさしい干し柿。
初めていただいてから、すっかりファンになりました。

忙しい中を縫って、田舎によく通っているもう一人のいとよしさん。
頑張りすぎないようにね。今年も、待ってます笑

思い出の1枚

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