【12月5日】黄なりの季節
昨日、昔住んでいた家の庭に柚子を取りに行ってきました。
もう処分しようかと話しているその家は、あらかた片付けも済んで
手入れも大変だからと木も多くは切ってしまっています。
柚子の木もだいぶ枝を落としていたようなのですが、
それで栄養が行き届くようになったのか、昨年より大きな実をたくさんつけたよう。
すでに実家で食べる分はたくさん取ったとのことでしたが
それはそれは立派なたくさんの黄色い実が鈴なりになっていました。
嬉しいのは実だけではなくて、葉も一緒に取れること。
ちょっとざるに置いておくだけでも様になります。
柚子を取っていると、枝を切っているだけでいい香りがするんです。
実をつぶしたりしているわけでもないのに、ぷうんとあの柚子のいい香り。
祖父が植えて手入れしていたので、使ってもらえたらおじいちゃんが喜ぶよ、と
母も言ってくれて、なんだかしみじみしてしまいました。
冬至近くの講座用に、山盛りにしつらいしてみようかなと思います。
それにしても柚子もトゲが多い。イテッ、と何度言ったことか。
しかしそんなに気にならないのは、収穫の喜びが大きいからでしょうか。
ちょうど七十二候も「橘始めて黄なり」。
ピカピカと黄色い柚子を眺め、うんうん、と頷いております。
季節と歩く。いいものですねぇ。
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