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【5月18日】ゆっくりで

先週末は、田んぼの作業を見に行ってきました。
田植えを前に、早苗を育てるための種籾(たねもみ)を撒く仕事がありまして。

当たり前ですが、籾殻のついた稲から芽が出て育って苗になる。
いつも食べているお米(籾殻はついてますけど)から、お米ができる。
カエルの子はカエルな訳ですし、そりゃもう当然なのですが
作る現場から自分が遠いところにいると、「本当にそうなんだ!」と改めて思います。

いつもお世話になっている農家さんとももう4年目のお付き合いになりました。
年々のブラッシュアップはあるにせよ、ずっと安定して田んぼをやらせてもらって
何十年も知っている親戚のように、とってもよくしていただいています。

毎回一緒にやらせてもらってハッとするのは、仕事がすごく丁寧なことです。
それこそ、種籾、土、道具の扱いから何から、とても大事にされていて
私のような、とりあえずバーッとやって形になれば、という雑な人間からすると
我が身を振り返って感じることも多いです。

初女さんのおむすびでも思うのですが、速けりゃいいってもんじゃないんですよね。
手際がいい、というのはとても素敵なことですが
スピード重視でそれを1番にしてしまうと、やってることがどこかおざなりになる。
丁寧にやるって、ちゃんと違いが出てくることもいっぱいあるんですよね。
手がかかっている、心がこもっているものって、相手がいることなら
とっても伝わってしまうことだなと思います。

昔、まだ小さかった息子を何かでちょっと待たせた時に
「ゆっくりでいいよ」と言われて、すごくびっくりして感動したことがあります。
そういう言葉を言える人であるのだろうか、今の私は。

なんでもゆっくり、丁寧にというのはきっと無理だけれど
そういう余裕をどこかに備えている人でありたいなと思っています。

シロツメクサがきれいでした
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