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【5月23日】届かない世界

今日は室礼三千でのお稽古の日だったのですが
庭の緑が見とれるほどに美しいなぁ、と思っていたら雨が降り始めていました。

木々の緑も、少し前は生まれたての伸び盛りで、人でいうなら10代くらいという感じでしたが、最近は20代後半くらいのイメージですかね、私の中では。笑

今の二十四節気「小満(しょうまん)」が万物に生命の気が満ちてくるという意味を持つように、緑も育って大人っぽくなった気がします。
雨にぬれても、しっとりとした美しさ。

今日のお稽古では、季節の花の投げ入れをしました。
お花を生けるのは、気が遠くなるほどに未熟ですが
先生の手を見ていると、自然と人が呼応しているようで本当にため息が出ます。
写真は先生が直してくださったものですが、私が生けたものと比べると同じ花材とは思えない。笑

自分のはるか先、手が届かない世界。
いつになったらその領域が見えるのか、気が遠くなるのと同時に
畏れにも似た憧れと、それを肌で感じられる高揚感や喜びを感じます。

自分の未熟さを知る世界がある。
それを知るのも幸せのひとつだなと思います。

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